お客様 × 専門家 × 昭和産業で植物性食材の価値を発信する「SOIA SOIYAプロジェクト」の一環として、2025年7月3日(木)、当社関西支店にてビジネスセミナーを開催しました。
大阪・関西万博が開催中の関西圏では、インバウンド客の増加により人流が活発化しており、ヴィーガン、グルテンフリー、ハラル、ダイエットなど、多様な食のニーズへの対応が求められています。こうした背景を踏まえ、関西圏の外食業界や食品メーカーの皆様を対象に、「植物性食材の広がりと可能性」をテーマとしたセミナーを開催し、「SOIA SOIYA」ブランドの紹介を行いました。
当日は、メディア関係者をはじめ、外食業・食品メーカーのご担当者など25名にご参加いただき、植物性食材 (プラントベースフード)の市場動向についてご紹介するとともに、「SOIA SOIYA」ブランドの商品を使用した料理の試食会も実施しました。
SOIA SOIYAブランドでは、2024年9月に第一弾商品として大豆たん白素材「HMSP(ハイ・モイスチャー・ソリューション・プロテイン)」を、2025年2月には第二弾として大豆たん白加工食品「HMSPチャーシュー風 醤油味」を商品化・販売しました。現在では、食の多様性への対応や、創造性の高いメニューを求める外食店での採用が広がっており、「肉の代替」にとどまらない植物性食材の新たな可能性について高い評価をいただいています。
当日は、SOIA SOIYAブランドの和食メニュー開発パートナーである「日本料理 鈴なり」店主・村田氏よりビデオメッセージをいただき、「料理人としてさまざまな研究をしてみたい。可能性を感じる食材です」とのコメントを頂戴しました。
試食では、SOIA SOIYAの活用の幅広さをお伝えするため、和・洋・中・アジアン料理におけるヴィーガンやベジタリアン対応メニューに加え、低糖質、グルテンフリーなど、さまざまな視点からのメニュー提案を行いました。
セミナーでは、当社セールスプランニング部より、食品業界を取り巻くプラントベースフードの最新動向についてご紹介しました。プラントベースフードは、健康志向の高まりを背景に認知が広がりつつありますが、「おいしさ」に対する不満などから、動物性食品の代替としてはまだ課題もあり、日本におけるヴィーガン・ベジタリアン人口は限定的です。
一方で、訪日外国人や在住外国人は今後も増加が見込まれており、食の多様性に対応した食品の提供は、業界全体における重要な取り組みとなりつつあります。特にホテル、空港、観光地といった場は、多様な食文化を持つ人々との接点=ハブとしての役割を担っており、近年では「日本発のグルメ」にも関心が高まっています。そのような背景から、植物性食材のみで構成されたメニューへのニーズも増加しています。穀物を主力とする昭和産業としても、こうした変化に対応するための準備が必要であると考えています。
大阪・関西万博では食の多様性への対応ニーズが明らかになり、植物性食材がその選択肢として重要であると考えます。SOIA SOIYAプロジェクトは、この動きを一過性のイベントではなく、植物性食材の可能性を広げる取り組みとして、食べる人たちに感動を与える自由で楽しく新しい取り組みを進めて参ります。