技術系|研究

M.T.
技術センター
飼料畜産フィールド
飼料畜産研究グループ
2009年入社

日本の農業に貢献する、
未利用資源の飼料原料化に取り組んでいます。

「技術センター 飼料畜産フィールド飼料畜産研究グループ」の仕事とは

当社飼料事業の根幹は、食品製造過程から出る穀物の副産物を原料として配合飼料を製造し、販売することです。技術センター飼料畜産フィールド飼料畜産研究グループは、畜産と飼料に関する研究を行う部署です。鶏・豚・牛・魚・きのこなどの生理・生態、得られる畜産物、飼料、畜舎環境・設備など、幅広い対象を研究しています。

未利用資源の飼料原料化を
主に研究しています。

現在私が取り組んでいるのは、主に当社製品である小麦粉や食用油や糖化製品を製造する際に発生する、かつては廃棄していた副産物を飼料原料として有効活用するための研究です。当社は製粉・製油・糖質・飼料という領域を手掛けている稀有な存在であり、配合飼料の主要な原料が自社で発生します。その製造で発生する副産物の活用における技術やノウハウも、他社にはないものが蓄積されており、業界からも注目を集めています。他には、きのこ菌床栽培用の栄養体の研究開発や、家畜の排せつ物のたい肥化の研究開発を飼料原料の視点から研究をしています。
また、昭和産業グループに鶏卵販売を行う昭和鶏卵株式会社があり、食品会社である開発力を活用し、温泉卵の製造技術なども研究しています。

苦手な物理の知識も、
仲間の協力でクリア。

以前は配合飼料の研究開発を担当しており、生物学的な領域の技術や知識で対応できていました。しかし現在は、飼料原料の研究開発を担当しているため、例えば材料の乾燥方法や物性の研究、温泉卵の製造技術研究では加熱についてなど、苦手な物理の知識と技術が必要になりました。調べてみるなど、自分だけの努力ではどうにもならない局面では、その道のエキスパートに教えてもらったり、協力してもらうことで何とか課題をクリアしています。また、これは入社の決め手にもなったことですが、社員は穏やかで話しやすく、人柄の良い方ばかりで、協力のお願いや質問などにも気さくに応じてくれていて、心強いです。

「日本の農業に貢献する」という
テーマを実践

以前、未利用資源の飼料原料化の研究テーマの中で、製油工場と糖質工場から発生する副産物の飼料原料化に取り組んだことがありました。何年も研究を積み重ね、ふすま(小麦の表皮部分)と混合させた「製油・糖化副産物混合ふすま(豚・鶏向けの飼料原料)」として農林水産省から公定規格を認められ、官報に掲載されました。複数部門の様々な人たちと協力し合って成果を残せたことから、とてもうれしく達成感を得られました。
飼料用の穀物は輸入に依存しており、海外の穀物相場の変動が飼料価格に直結するため畜産業に従事する皆さんは大変な思いをされています。未利用資源を飼料原料として使用することができれば、飼料価格の引き下げや原料の安定供給に貢献することができると考えています。
社会に出る際、自分が掲げていた「日本の農業に貢献する」というテーマにこのような形で取り組めていることはやりがいに感じていますし、仕事への意欲の源泉ともなっています。

ONE DAY schedule

AM
メールと一日の予定を確認し、実験でデータ収集に取り組みます。実験室には様々な設備があり、「こんなことも数値化できるのか!」といまだに驚くこともあります。取り組む内容によりますが、一日中実験に没頭、というケースもあります。
PM
実験データを集計・分析したり、報告書などの資料を作成したり、といった時間に充てることもあります。打合せや会議は社内外と行いますが、最近ではwebミーティングが多く効率よく取り組めているように思えます。
退社後
平均して、19時前後には退社しています。金曜日はノー残業デーです。最近では社会情勢もあって外食があまりできませんが、料理が好きなので、家に帰って食事を作る日が多いです。

仕事後やオフの過ごし方

計画的に仕事を進めれば、まとまった休暇も取りやすい会社です。私の場合は、実家に帰り愛犬の銀太と遊ぶことを楽しみにしています。普段の週末は、ドライブで道の駅めぐりなどをすることもあります。