トップメッセージ

全てのステークホルダーに満足を提供する 穀物ソリューションカンパニー Next Stage

あらゆる食の課題と向き合ってきた

昭和産業グループは1936年の創立以来、大地の恵みである小麦、大豆、菜種、トウモロコシなどの穀物を、小麦粉、プレミックス、植物油、糖化製品、配合飼料などに加工し、皆様の食卓へお届けする事業に取組んできました。「人々の健康で豊かな食生活に貢献する」というグループ経営理念のもと、原料の調達から生産、研究開発、販売など、当社独自のビジネスモデルによるシナジー効果を生かし、「穀物ソリューション・カンパニー」として、食の安全・安心、安定供給といったあらゆる食の課題と向き合いながら、企業の社会的責任を果たすべく不断の努力を重ねています。

CSR経営を企業活動の土台に

2016年度は、2012年度よりスタートした「中期経営計画12-16」の最終年度でした。5年にわたり「基盤事業の持続的成長」「新たな分野への挑戦」「海外事業の強化」「効率化の推進」「グループ連携の強化」「CSR経営の推進」という6つの基本戦略を掲げ、取組みを進めてきました。「基盤事業の持続的成長」に関しては、「グループ連携の強化」および、当社が得意とする複合系シナジーソリューションによる商品提案力を発揮した結果、業務用および家庭用食品の販売数量は5年間で約27%増加しました。また「効率化の推進」についても当社3工場において原価低減を推進し、2011年度に比して約30億円の大幅なコスト改善を実現しました。

新中期経営計画への継続課題ととらえているのは「新たな分野への挑戦」と「海外事業の強化」です。「新たな分野への挑戦」については、これまで社内各所に分散していた研究・開発・技術の活動拠点を1カ所に集約したRD&Eセンターを起点に、創造性にあふれた新商品・新技術を具体的に生み出していきます。「海外事業の強化」については、今後もアジアマーケットを意識して事業を展開していきます。なお「CSR経営の推進」に関しては、私自身がCSR委員会の委員長として、安全・安心で高品質な製品の提供、公正な企業活動、人権尊重、環境への配慮、社会への貢献、ステークホルダーとの対話・情報開示に加え、リスクマネジメントに取組み、企業活動の基本としてのCSR経営を充実させてきました。

2025年度の「ありたい姿」と真摯に向き合う

今年、創立81周年を迎えた当社は、創立90周年にあたる2025年度の「ありたい姿」(長期ビジョン)「SHOWA Next Stage for 2025」を策定しました。「全てのステークホルダーに満足を提供する"穀物ソリューション・カンパニー Next Stage"」をありたい姿として掲げ、連結売上高4,000億円、連結経常利益200億円を目指して、中期経営計画を3次にわたって展開していきます。

長期ビジョンの策定にあたっては、まず2025年度の「ありたい姿」を思い描き、その夢を現実のものとするためにバックキャストの視点で戦略を立てるという手法を取りました。長期ビジョンに掲げた数値はかなりハードルが高いものですが、さらなる成長戦略を実現するためには、過去の経験からの積み上げ目標ではなく、ゼロベースで、ありたい姿から大胆な目標を設定する視点が必要です。長期ビジョンは私たちの夢を実現するための羅針盤であり、ファーストステージである「中期経営計画17-19」の3年間は、その足場固めをするための戦略を掲げています。そして、社員一人ひとりが基本とする行動指針として「SHOWA魂」を定めています。

これからも「食」を通じて社会に貢献

国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)やESG投資の拡大などを背景に、今や企業はCSRを経営戦略に取り込み、本業を通じて社会的な課題解決に貢献することが求められるようになっています。"穀物ソリューション・カンパニー"を掲げる当社グループは、設立当時から「食」を通じた社会への貢献を志してきました。少子高齢化が進む我が国における当社グループの社会貢献の形としては、例えば、平均寿命と健康寿命のギャップを縮める「健康食」の提供が考えられます。さらに長期的な展望として、世界各地の飢餓問題の解決にサプライチェーンの上流で貢献するような事業も視野に入れていきたいと思います。

2025年度の「ありたい姿」に向けた私たちの取組みはまだ始まったばかりです。社員一丸となって昭和産業グループならではの複合系シナジーソリューションを進化させるととともに、ESG視点の取組みも強化し、企業価値を高めることで広く社会に貢献していきたいと考えています。

  • 健康寿命:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。

昭和産業株式会社 代表取締役社長
新妻一彦