昭和産業グループは、世界中から多種多量の穀物を調達し、多くのエネルギーや水などを使用して、人々の生活に欠かせない「食」を提供しています。持続可能な資源の調達による持続可能な生産活動を行うことが当社グループの重要課題であり、そのために地球環境の保全は極めて重要で、私たちには大きな責任があります。環境配慮を当社グループにとっての大きな使命ととらえ、推進していきます。
昭和産業グループは、「サステナビリティ委員会」の傘下組織である「環境管理委員会」において、環境対策に関する重要な課題に対する方針を審議・決定しています。この環境マネジメント推進体制のもと、「環境基本方針」に基づき、目標や施策などの決定や環境関連データの管理を行うとともに、環境マネジメントシステムが適切に運用されているかを確認しています。また、2021年度より「環境管理委員会」に、持続可能な生産活動についてより迅速かつ効果的に意志決定を行う3つの作業部会を設置し、課題解決をさらに推進する体制を構築しました。環境管理委員会では、気候変動への対応をはじめとする当社グループに関する環境課題を議論し、戦略を策定する場として、事務局にテクニカル企画推進部環境保安グループを加えてPDCAサイクルが確実に回る体制へと機能強化します。
2010年、中長期環境目標を掲げ、その最終年度である2020年度の実績としては下表の通りとなりました。
当社生産部門におけるCO2排出量原単位は、新型コロナウイルス感染症拡大による操業量の減少などにより、エネルギー効率が悪化し、目標に達しませんでした。
2030年度に向けた新たな目標の策定を開始しており、CO2排出量削減目標については、2013年度のCO2排出総量を基準として、「昭和産業グループ全体で2030年度までに26%以上削減への挑戦」とすることを決定して取り組みを始めていましたが、2021年、政府が2030年度までに温室効果ガスを2013年度比46%まで削減するという新たな目標を掲げており、当社グループとしてさらなる施策を検討して取り組みます。