ホットケーキミックスとは?

"お家で出来たておやつを簡単に"をコンセプトに、消費者のライフスタイル、その時代や流行に合わせ商品を開発し続けてきた昭和産業のホットケーキミックス。ここでは、そんなホットケーキミックスのおいしさの秘密を解説します。

【解説1】そもそもホットケーキミックスって何?

ホットケーキミックスイメージ

ホットケーキミックスとは、「プレミックス」(Prepared Mix=調整粉)の一つ。日本プレミックス協会(JPA)では、プレミックスとは、「ケーキ、パン、惣菜などを、簡便に調理できる調整粉で小麦粉等の粉類(でん粉を含む)に糖類、油脂、脱脂粉乳、卵粉、膨張剤、食塩、香料などを必要に応じて適正に配合したもの」と定義付けています。
ホットケーキミックスのほか、ドーナツミックス、ケーキミックス、天ぷら粉、から揚げ粉、お好み焼粉などもプレミックスです。

【解説2】ホットケーキミックスは何からできているの?

ホットケーキミックスイメージ

ホットケーキミックスは、小麦粉(主に薄力粉)をベースにして、おいしいホットケーキを作るために適した量の糖類(砂糖、ぶどう糖、粉末水あめ、麦芽糖)、ベーキングパウダー、でん粉、食塩、油脂、乳製品、香料などからできています。

ホットケーキミックスの材料

小麦粉
ホットケーキミックスの主原料。ホットケーキの品質を左右するのは、この小麦粉選びが重要。小麦粉には、強力小麦粉、中力小麦粉、薄力小麦粉がありますが、ホットケーキミックスに使われるのは、主に薄力粉です。薄力小麦粉の中で、ホットケーキの食感や膨らみに適した粉を選んで使います。
糖類
糖類は、砂糖を主体に、粉末水あめ、ぶどう糖などが使われます。糖類は生地に甘味をつけるだけでなく、ホットケーキをこんがり香ばしく、ほどよいキツネ色に焼き上げてくれます。また、粉っぽさを軽減し口溶けを良くしたり、歯切れを良くする効果もあります。
ベーキングパウダー
ベーキングパウダーとは、小麦粉などを使った菓子類を膨らませたり、天ぷらの衣散りやサクサクの食感のために使われたりするもので、外観と食感に様々な変化を与えます。
膨張剤やふくらし粉とも呼ばれます。ベーキングパウダーの主原料はアルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)で、これに酸性の酒石酸など2種類以上が配合され、目的や用途に応じて様々な種類があります。アルカリと酸が生地中の水分で反応して炭酸ガスを発生させます。この炭酸ガスが小さな気泡となり焼いているときにホットケーキ生地を膨らませます。ベーキングパウダーを使った生地は、長時間置いておくと膨らみが悪くなることがあります。作った生地はできるだけ早めに使い切りましょう。
でん粉
でん粉は、植物が光合成から産生されたぶどう糖を貯蔵しやすい形にしたもので多くの植物の根、種子などに貯蓄された炭水化物です。代表的なでん粉は、ばれいしょでん粉(ジャガイモ)、コーンスターチ(とうもろこし)、浮き粉(小麦でん粉)、タピオカでん粉(キャッサバ)などです。食品から医薬品まで様々なものに利用されています。ホットケーキミックスには、主にしっとり感、もちもち感など食感の特徴付けや、改良のために配合されます。より特徴的な品質にするために加工でん粉が使われることがあります。加工でん粉とは、でん粉(生に)に加工(酵素的、物理的、化学的)をして、でん粉(生)の欠点を補い、特徴を強化または性質を変化させたものです。
乳製品
主に牛乳を主原料として作られます。スキムミルク、バターやチーズ粉末、乳たんぱく質などがあります。ホットケーキミックスに加えることでコクがでて、風味が良くなり焼き色もキレイになります。乳たんぱく質は生地の硬さの調整やたんぱく質を増やすためにも配合されます。
食塩
食塩は、少し加えるだけで食味の調整や素材の風味を引き立てる働きがあります。
油脂
ホットケーキミックスなどのプレミックスに使用される油脂類は植物性油脂を使うことが多く一部動物性油脂も使用します。油脂類を加えることで、グルテンの生成を抑える効果などがあり生地が滑らかになります。種類と配合量によって、焼き上がりの表面がサクッとしたり、ふんわり食感やしっとりとした食感になるとともに、口溶けも良くなり、コクと風味を増すことができます。
香料
香料はホットケーキに甘く香ばしい風味付けをします。主にバニラやメープルなどの香料が配合されています。洋菓子類との相性が良く配合されることが多い香料です。粉っぽさや卵の匂いなどを軽減させたり、砂糖の甘味を強く感じさせたりするために配合されます。

【解説3】なぜ焼き上がりがふっくらするの?

ホットケーキイメージ

材料の中でも、ベーキングパウダーは水分と熱を加えることで炭酸ガスを発生します。焼いている時に、生地の表面がプツプツしてくるのは、炭酸ガスが発生しているためです。ホットケーキは、この炭酸ガスにより、ふんわり膨らみます。そこに、卵の効果も加わり、ふっくら焼きあがるのです。
また、基本は"混ぜて焼く"だけで、おいしいホットケーキができるのがホットケーキミックスの特徴ですが、ちょっとしたコツに気をつけるとよりおいしく作ることができます。

おいしく作る方法は「上手な焼き方」をご覧ください。

【解説4】ホットケーキミックスの栄養面は?

ホットケーキミックスは、一般的な商品で100gあたり約370kcalです。含まれる栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質など。小麦粉が主原料なので、エネルギー源となる炭水化物が最も多く含まれています。またホットケーキミックスを焼く時には、卵、牛乳を加えた場合、たんぱく質ミネラル類が摂取でき、食べる時には、バターやメイプルシロップ、はちみつなどを加えることで油脂や糖類を摂ることができます。フルーツやナッツなど、トッピングする具材や、合わせるドリンクなどによってさらに健康的に楽しむことができます。

  ホットケーキミックスのみ ホットケーキミックスを卵、牛乳を使って焼いた場合 さらにバターとシロップをかけた場合
エネルギー 177(kcal) 221(kcal) 256(kcal)
たんぱく質 3.4g 6.2g 6.2g
脂質 1.7g 3.4g 5.9g
炭水化物 39.6g 41.5g 45.0g
食塩相当量 0.9g 1.0g 1.0g
   
ホットケーキミックスのみ

エネルギー:177(kcal)

たんぱく質:3.4g

脂質:1.7g

炭水化物:39.6g

食塩相当量:0.9g

ホットケーキミックスを卵、
牛乳を使って焼いた場合

エネルギー:221(kcal)

たんぱく質:6.2g

脂質:3.4g

炭水化物:41.5g

食塩相当量:1.0g

さらにバターとシロップをかけた場合

エネルギー:256(kcal)

たんぱく質:6.2g

脂質:5.9g

炭水化物:45.0g

食塩相当量:1.0g

  • できあがり1枚当たり。SHOWAホットケーキで試算

【解説5】昭和産業が提案するホットケーキミックスとは?

食にまつわるあらゆるシーンで自然の大切さや食べることへの好奇心を育むことが昭和産業ならではの食育だと考え、その取り組みを「穀育(こくいく)」と名付け、活動を行っています。ホットケーキミックスもその活動の一つであり、たくさんの方々に「知る楽しさ」「作る楽しさ」「食べる楽しさ」を感じていただける商品でありたいと考えています。

開発者の想い

ホットケーキイメージ

ホットケーキは、普段の食事やおやつに作って食べるものなので、作る時も食べる時も楽しさをご提案できるようにと考えています。また、たくさんの方々に少しでも喜んでいただけるよう、できるだけシンプルな配合を心掛け、食卓においしさと新しさをご提供できるよう、特徴のある様々な商品の開発を志しています。

ホットケーキのお話いかがでしたか? ホットケーキのトリビア&豆知識はまだまだあります!