夏のおすすめ天ぷら食材

夏

スタミナ補給で 暑さに負けない体を

夏は寝苦しい夜が続いて睡眠不足になったり、室内と屋外の温度差が原因で自律神経が乱れるなど、体温調節がうまくできなくなります。また、冷たいビールや炭酸飲料の摂りすぎで食事の量が減り、夏バテしてしまうことも。夏の暑さに負けない体のためには、適切な水分補給と質の良い睡眠、そして栄養バランスの良い食事が大切です。そんな季節におすすめなのが、天ぷら。夏祭りや花火大会など、みんなが集まるときのおもてなし料理としても、旬の食材を使った天ぷらは喜ばれそうですね。

おすすめ食材 車エビ

車エビ

車エビを含むエビ類は低脂肪で高たんぱく、低カロリー。さらに「タウリン」という成分を豊富に含んでいます。「タウリン」には、肝臓の働きを活発にする機能があるほか、血圧を正しく保ち、血液中のコレステロールや脂肪を減らすなどの働きがあり、ビールのおつまみとしてもぴったり。「タウリン」は水溶性なので、衣を付けて油で揚げる天ぷらなら、無駄なくしっかり摂ることができます。また、エビやカニの殻に含まれる「キチン」という食物繊維には、コレステロールの吸収を抑える効果もあります。むいたエビの頭や殻などをよく洗って水気を取り、素揚げにすればちょっとしたおやつやおつまみにもなります。

車エビ ワンポイント!

天ぷらにするときは、エビに打ち粉(天ぷら粉を薄くまぶす)をしてから衣をつけて揚げると、衣付きも良く、油がはねにくくなります。

エビの下処理から上手に上げるコツまで、動画でチェック!

おすすめ食材 とうもろこし

とうもろこし

とうもろこしは、エネルギー源となる「糖質」を豊富に含んでいます。甘みがあって食欲が落ちたときにも食べやすく、疲労回復に必要な「ビタミンB1、B2」「カリウム」も豊富。エネルギー源を作るのに役立つ「アスパラギン酸」や脳を活性化させる「グルタミン酸」も含んでいるので、バテ気味な体や脳にも活力を与えてくれそうです。また、食物繊維をたっぷり含んでいるため、便秘予防も期待できます。天ぷらにするなら、生のまま包丁で粒をこそげとって、かき揚げにしてもいいでしょう。

とうもろこし ワンポイント!

実は、とうもろこしのひげの正体は“めしべ”。ひげの数=粒の数といわれ、ひげが茶褐色で多く、粒がすき間なくぎっしり詰まっているものがおすすめです。とうもろこしの皮には乾燥を防ぐ働きがあるため、調理する直前にむきましょう。また、鮮度が落ちやすいので、購入後はすぐに調理して食べるのがおいしさと栄養を生かすポイントです。

2020年3月

まだまだあります!夏のおすすめ食材

ゴーヤ

ゴーヤ

独特の苦みが特徴のゴーヤですが、実は「ビタミンC」が豊富。しかも、ゴーヤの「ビタミンC」は比較的熱に強いといわれています。天ぷらにすることで、苦みがやわらぎ、食べやすくなるのでおすすめです。

枝豆

枝豆

茹でた枝豆もおいしいですが、天ぷらにすれば枝豆本来の甘みとうまみが一層アップ!疲労回復に効果的な「ビタミンB1、B2」も豊富だから、天ぷらにすればスタミナ不足解消も期待できそう。

みょうが

みょうが

シャキシャキ食感とさわやかな香りがくせになるみょうが。みょうがの香りには、発汗作用や食欲増進効果があるといわれています。薬味だけでなく、天ぷらにしてもおいしくいただけるので、ぜひ一度試してみて!

お話を伺ったのは

柴田 真希さん

監修:柴田 真希さん
エミッシュ 代表取締役。管理栄養士。女子栄養大学短期大学部卒業後、給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。現在はテレビ出演をはじめ、各種媒体にレシピ・コラムを掲載するほか、食品メーカーのコンサルティングや飲食店のメニュー開発、プロデュースなどを手がける。著書に共著に『女子栄養大学の疲れをとるもやしレモン』 (エクスナレッジ)、著書に『知識ゼロからのスーパーフード入門』(幻冬舎)など多数。

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